進藤が中学を卒業したのを機に僕たちは付き合い始めた。
この夏でもう4ヵ月になる付き合いだ。
なのに僕たちは今だキレイなお付き合いを続けている。

一応碁バカを売りにしている僕としても、仮にも女の子とお付き合いをしようと思ったのだから、何も期待していなかった訳ではないのだ。
そこはそれで同世代の普通の少年たちと変わらず好きな女の子とそれなりの関係は築きたい。
そんな僕の思いを知ってかしらずか僕の彼女は、さっぱり女性らしい姿を見せてくれない上に相変わらず少年のような態度。
そろそろ兄弟子達の冷やかしにも鬱屈が溜まりはじめたこの夏、
僕は進藤をプールに誘った。

そして今、
僕はずっと彼女のことを誤解していたことに気付かされている。

進藤はモノクロのシャープなラインの水着を着て僕の前に現れた。

女の子らしい水着は恥ずかしくて選択したらしいその水着は
同じ年頃の女の子としては、ひどく大人びてはいたが、彼女にとても良く似合っていた。
そんな彼女の手足の指先は淡い桃色の光沢を放っていて、柔らかそうな頬や唇も普段より幾分血色が良く染まっていて 僕の男としての感情を殊更に煽ってくれている。

ガラス張りの壁から射し込む光が、彼女の肌の上の水滴をキラキラと宝石のように輝かせている。
呆然と彼女に見とれている僕に、少し恥ずかし気に微笑む彼女は
「似合うかな?」
と首を軽く傾げて僕に聞いた。
まさか女の子が、こんなに急に、こんなに変わってしまうだなんて…!
昨日まではいつもの進藤だったのに…
戸惑う僕を尻目に余程自信があるのか、もう一度彼女は聞いてくる。
「似合わないかな?」
僕なんかが気の効いた言葉なんて言える訳ないじゃないか。
顔を上げて彼女を見つめることさえ出来なくなった僕は
眉間に皺を寄せて俯いた。
コッソリ続きます。
夏休み中にアップしようと思っていたんですが無理でした。
でもまだ暑いし、大丈夫よね(汗)
ありがちネタですが…!!(>_<;)
えくに                2004/9/2
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