「すきです」 ドキッとした。 こんなの子供のとき以来だ。 金色の髪の清楚な女性を思い出す。 山吹の花の色をした軍人を思い出し そばかすだらけの幼なじみ、そして 褐色の肌の少女を思い出した。 彼の心は純粋で、ほんの少し昔の自分を思いだたせる。 「ぼくもすきだよ」 彼女達に言われたかった言葉は言えないけれど 彼には本音でそう言える。 ただ すき 守ってあげたいと言える。 だけどあの男が邪魔をする。 人の気持ちも分からない駄々っ子が、子供すらを傷つける。 その度に僕は怒りに震え男の前で言ってやるのだ。 「ぼくもすきだよ」 |
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